家づくりQ&AFAQ

Q

適切な採光の取り方

A

まず始めに『日当たり』と『採光』は違います。

新築でお家を建てる際の要望として、『現在の住まいが日当たりが悪く、暗いので新築で家を建てるなら明るい家にしたい!」というご希望がよく聞きます。

せっかく希望の家を建てるために探しだして人気の南面道路の土地を購入したにもかかわらず、敷地の関係上、隣接する家が近いことや敷地が人通りや交通量の多い大通りに面しているため、大きなサッシ窓を取り付けられない、採光しにくいのではないのかという問題が持ち上がります。

しかし窓の取り付け方により明るい家を建てることができます。

また隣の敷地に既に家が建っている土地の場合は、注文住宅である場合には工務店や住宅会社に予め相談して隣の建物と窓の位置を合わせないように意図的にずらす事もできるはずです。

次に日差しについてですが、西側からの日差しは日照時間が長くなるので気温が上がったり、日焼けをしたりと嫌われがちです。しかし西側からの日差しも上手く取り入れることで明るいお家づくりができます。

また寝室の採光には横スリットのすべり出し窓を高窓として取り付け、外からの視線に対してプライバシーを守りながら、室内に明かりを採ることができます。

注文住宅ではサッシ窓の種類や取り付ける位置を相談しながら間取りを考えることができるので、採光などの住み心地のほかにもプライバシーなども考えながらお家づくりを考えて行きましょう。

Q

新築する時の電気配線やコンセントについて

A

注文住宅で新築をする時には工務店や住宅会社との打合せでどの部屋にどこにそしていくつのコンセントをつけるのかなど、間取り図と電気配線図を作成してします。

一言でコンセントと言っても実は様々な種類があります。

一番オーソドックスなのは壁付けの二口コンセントでしょう。

特徴的なのはエアコン用のコンセントです。
エアコン用のコンセントはエアコンの機能や容量により200ボルトのコンセントが使用されることがあります。
取り付け位置としてはエアコン用のコンセントは単独で使用するため、部屋の隅または天井などあまり目につかない所に取り付けます。

口数が多いコンセントやコンセントの他にアンテナ線やLAN配線、電話配線などが集中する所に取り付ける大型・複数口のコンセントもあります。
特にリビングや居間などAV機器が集中する部屋では複数口のコンセントを取り付けておかないと後々困ることになります。
またパソコンは周辺機器の数によってはコンセントの数が足りなくなることが多々あります。
延長コードやテーブルタップなどを使われることもありますが、タコ足配線は定格以上の電気使用をした場合に火災の原因にもなるのでおすすめはできません。
使用環境を考えたコンセントの配置が重要になってきます。

また今は使わなくても後々使うであろう子供部屋などのコンセント、アンテナ、インターネット回線の位置も考えておくべきです。
正確に決められない場合や今は必要がない場合には空配管をしておくこともおすすめです。

毎日の生活として使用頻度の高い台所のコンセントも重要です。
炊飯器と電子レンジ、電動ポットは同じ配線系列のコンセントから取ると容量がオーバーすることもあります。
場合によってはブレーカーが落ちてしまうこともあります。
ブレーカーが落ちるのを避けるために電気の容量が大きもの炊飯器、電子レンジ、電動ポットなどは各々別々のコンセントを使用することを考えて台所のコンセント配置を考えましょう。
また、冷蔵庫や洗濯機のように水を扱う家電製品は感電防止のためにアース付きコンセントにすると安心です。

しかしコンセントの数は多ければいいというものではありません。
家が建ってから家具を搬入した時に結局コンセントが隠れてしまったという話はよく聞きます。
また複数取り付けても使用するコンセントはいつも同じだったりします。

だいたい1部屋に1〜2箇所あれば十分だと思いますが、新築を依頼する工務店、住宅会社によっては増やした分だけ追加オプションとなって追加料金が必要な場合もあります。

最後に取り付けの位置についてですが、足元にコンセントを配置するが一般的です。
しかし床から80cm〜100cmぐらいの位置にコンセントを取り付けると掃除機などのコンセントを抜き差しする際に腰やひざを曲げなくても良いというちょっと変わったアイデアも注文住宅での家づくりならではの面白いところです。
常に隠れている冷蔵庫用のコンセントは高い位置に付けるとホコリによる火災の予防にもなります。

新築で家を建てた後に「ここにもコンセントがあると便利なのに・・・。」と思う方が意外と多いようです。

コンセント自体は生活のメインではありませんが、ライフスタイルや使用頻度などをよく考えて打ち合わせの際に位置決めを考えるようにしましょう。

Q

スイッチの種類について

A

電気のスイッチにも色々な種類があります。

一般的に多いのはONとOFFだけのスイッチ『片切スイッチ』です。
階段の上下でどちらでも照明の入り切りをできるように取り付けるスイッチは『3路スイッチ』と呼ばれるスイッチです。

この2つのスイッチが新築でお家を建てるためによく使われているスイッチです。

階段の上下以外にも3路スイッチをつかうと便利な場所は玄関です。

広さのある玄関の場合、ドアを開けてすぐの所に3路スイッチを設置し、もう一つ3路スイッチを玄関ホールのリビングに近い場所に取り付けておけば、人が訪ねて来た時にもすぐに証明をつけることができますし、出かける際もギリギリまで照明をつけておくことができます。

また玄関や門柱、勝手口、人が通る廊下などには人の動きをセンサーが察知してスイッチが入る『人感センサースイッチ付き照明器具』もあります。
外回りに人感センサースイッチ付きの照明器具を取り付けると防犯の役割もします。
廊下につける足元灯にも人が通ったときだけ電気がつくセンサー付き照明もあります。
夜中に起きた際にスイッチをわざわざ探さなくてもいいという優れ物です。

また暗い中でスイッチの位置がわかるようにスイッチがオフ状態にほのかにスイッチそのものに明かりが付いている『ほたるスイッチ』というスイッチもあります。

リビングにおすすめのスイッチが『調光機能付きのスイッチ』です。
時間帯や用途などに合わせて室内の明るさを調整することができます。
お子さんが勉強する時は明るく、ビデオやDVDなど映画鑑賞をするときは少し薄暗くするなどの使い分けができて便利です。

洗面所やトイレ、天井裏また換気扇や外部照明など切り忘れを防止するために使用時に明かりが点灯する『パイロットスイッチ』があります。

またお子さんや年配の方が押しやすいプレート型の『ワイドスイッチ』もあります。

新築のお家を快適にするためにスイッチひとつとっても様々な種類があります。

ご家族のライフスタイルや家の中での導線を考えて、どこにどのようなスイッチつけるか考えるのも注文住宅の間取りを決める上で大切なことですね。

Q

ヒートショック現象〜室内の温度差について

A

ヒートショック現象という言葉をごぞんじでしょうか?
ヒートショック現象とは急激な温度の変化が体に変調をきた生理的な現象のことです。
ヒートショックが原因でなくなる方は年間1万人以上いるとも言われています。

ヒートショックが起こりやすい一番特徴的な場所は冬のお風呂場です。
浴室にはお湯が張っていて湯気もお風呂場内に立ち込めていると非常に温かい暖かいイメージがあります。
しかしお風呂に入る前の脱衣所との温度差が生じています。
冬場は急いで衣服を脱衣所で脱いで、浴室でかけ湯をすると思いますがこの時に急激な温度変化を体は受けるわけです。

また湯船に浸かることで冷えた体が急激に暖められることになります。
そうすることにより血圧が急激な変化を起こすことになります。。
この事が脳卒中や心筋梗塞などの血管障害を起こす要因となります。
冬のお風呂場で倒れる人が多いのはヒートショック現象が多くの原因だと考えられます。
脱衣所・お風呂場間の温度差の緩和のため浴室に暖房乾燥機能付き換気扇を取り付ける人や脱衣所に暖房機を取り付ける人も多くなりました。
また埋め込み設置型でなくても、小さめのファンヒーターなどを設置することもおすすめです。

実はお風呂場だけではなくトイレも注意しなければいけない場所です。
トイレは狭い空間です。
そして非常に寒い空間でもあります。
トイレに暖房を入れるということも寒冷地以外ではあまりしないことです。
その寒いトイレで下半身が寒さに晒すことでヒートショックを起こしやすくなります。
ご家族に高齢者がいる場合の新築住宅建設や既存住宅のリフォームで浴室や洗面所、トイレに暖房設備や暖房機を入れることも視野に入れましょう。

Q

蛍光灯や照明について

A

蛍光灯、電球には色があります。

一般的に使われている白っぽい色の昼白色、少し青味がかった昼光色、黄色っぽい電球色があります。
蛍光灯や電球の明かりにそれぞれ色味があるのは光の色温度によるものです。
そして明るさにも差があります。
そのため角部屋で色味の違う蛍光灯や電球を使っていると知らず知らずの間に目が疲れ、視力の定価の原因にもなります。
そのため極力、1つの住宅内で使う電球の色は統一することをおすすめします。

しかしお風呂場やトイレなどに昼白色または昼光色の電球を使うと少し寒々しく感じるので電球色を使うなどの様々な場所に応じての使い分けも実際には必要です。

また最近では消費電力が少なくても従来の蛍光灯や電球以上の明るさを発揮するLED蛍光灯、LED電球が使われるようになってきています。

照明の使い方に関しても使い分けがあって、最近では光を壁や天井などに照射し、その反射の明るさを利用する間接照明を好まれる方が増えてきています。

直接、照明器具からの光が当たらず反射させることで光の明るさが柔らかになることが室内の落ち着いた雰囲気作りに役だっているようです。

また天井からぶら下げるタイプの照明器具や天井にベタ付のシーリングライトなども最近ではあまりオシャレではないので、天井の中に埋め込んでしまうダウンライト方式やレール照明の位置が移動できるライティングレール式の照明などで照明の計画を希望する方も増えてきているようです。

場所に応じて適切な蛍光灯、電球そして照明器具の種類があるので、新築の家造りの打ち合わせの前に様々な照明器具を取り扱っているホームセンターや家電量販店で見ておくのもいいでしょう。

また、間接照明できれいな演出をする部分と、直接照明で機能的につかう部分を主照明と補助照明に分けて使い分けることもできます。

そうすることでひとつの部屋の使い道がぐんと広がったりします。

また、お子さんが起きているときや宿題をしているときと、みんなが寝静まってから静かに映画鑑賞をする時とで照明の使い分けをするなど、より機能的な使い方もできると思います。

照明には好みがありますが、明るすぎると目が疲れるし、暗すぎても目を悪くしてしまいます。

適度な照度できれいに演出されたお部屋で過ごすのも住まいを考える上では重要だと思います。

Q

照明器具の種類

A

照明器具と一言で言っても様々な種類の照明器具があります。

天井からぶら下げるペンダントライト

ペンダントライトの特徴は一般的に和室やダイニングなどで部屋の全体を照らすのに適しています。

天井にベタ付けのシーリングライト

シーリングライトはペンダントライトと比較すると、天井にベタ付するので天井が高く、また空間の開放感が感じられます。
一般的にリビングなどに多く使われています。

壁に取り付けるブラケットライト

ブラケットライトは様々な大きさや形があるので場所や好みに応じて選べます。
また間接照明のようにも使うことができます。

天井に埋め込むダウンライト

ダウンライトは天井に埋め込みますが、照らす方向を調節することで間接照明として演出をすることもできます。

シャンデリア

シャンデリアは一番デザイン性が凝られた物が多い照明器具です。
取り付けは吊り下げ状態ですが、長さがあるので天井の高い部屋や吹き抜けなどに利用しましょう。

その他にも集中的に一点を照らすスポットライト、レールを取り付けて移動が可能なライティングレール、人の動きに反応して自動で入り切りする人感センサー付きライト、床や卓上に置くスタンドライトなどがあります。

その他にも様々な種類があります。

照明器具は工務店や住宅会社との家造りの打合せで、間取りを決める図面の段階で配線や数の打合せをしっかりと決めておく必要があります。

照明の取り付け器具や配線の関係があるので建築後に増やそうと思っても簡単にはできません。

希望や要望を先に伝えて満足できる照明のプランニングをしてもらいましょう。

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