漆喰の美しさには、かねてから憧れもあったという奥様。その知識も豊富で、漆喰の本当の良さをよくご存知です。大切にしたかったのは、個性がさり気なく光る可愛らしい家。陽ざしを浴びても、雨が降っても、漆喰の醸し出す白の美しさは魅力的で、こだわりのエクステリアも映えます。無垢の床材を裸足で歩く気持ちよさ、呼吸する家は余分な湿気を排除し、一年中心地よい、健康的な住みやすさに溢れています。
台所横のパントリーは奥様の念願、住み慣れていっそう感じる便利さや機能性に作ってホントに良かったと。わずか1畳とは思えないご主人のホビースペース。狭いながらもこだわりを凝縮させた理想の「男の隠れ家」に。やたらと収納スペースを設けるのではなく、スペースを有効に使い、家族が片付けやすい間取りや動線の工夫がなされています。
工期6ヶ月という期間。職人たちの確かな手でじっくりと建てられる家。住み慣れるほどにその手応えを感じているというご家族。漆喰という伝統技術も、水まわりを専門に扱う熟練技術も、洗面台など、家族のこだわりが職人たちの手仕事によって実現した部分も少なくありません。アプローチのコンクリートに押された家族全員の記念のハンドプリント。建築中の家と家族が収められた大切なフォトブックにもそんな職人たちの姿がありました。
これからも末永くよろしくお願いします。