マイホーム購入の話になると、必ず出てくるのが「住宅ローン」。
テレビの住宅特集や、不動産サイトのシミュレーションでもよく見かけますよね。ですが、「正直よくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、初めて家を建てる・買う人に向けて、住宅ローンの基本的なしくみと選び方のコツをわかりやすくまとめてみました。
目次
住宅ローンってどんな仕組み?

住宅ローンとは、マイホームの購入に必要な資金を金融機関から借り入れ、数十年かけて返済していく仕組みのことです。
借入額は一般的に2,000〜5,000万円ほど、返済期間は20〜35年が主流です。
使えるのは「自分が住む家」に限られており、新築でも中古でも対象になります。ただし、投資用や別荘などには使えません。
ローンの種類は大きく分けて以下の3つ。
- 民間ローン(銀行、ネット銀行など)
- 公的ローン(財形住宅融資など)
- 準公的ローン(フラット35など)
それぞれ金利や審査基準が異なるため、自分に合ったローンを見つけることが大切です。
ローン選びで気をつけたい3つのポイント

住宅ローンは「どれを選ぶか」だけでなく、「どう考えるか」も重要です。
よくある失敗を防ぐために、以下の3つを押さえておきましょう。
① 返済額は“借りられる額”ではなく“返せる額”で決める
金融機関が「これだけ貸せますよ」と言ってくれる金額が、実際に無理なく返せる金額とは限りません。
目安としては、月々の返済額は手取り月収の25~30%以内が安心ライン。
また、できれば定年までに完済できるように返済期間を設定しておくと、老後の家計にもゆとりが生まれます。
② 金利タイプの違いを理解しておく
住宅ローンの金利には3つのタイプがあります。
- 変動金利:金利が低いが将来的に上がる可能性あり
- 固定金利期間選択型:一定期間だけ金利が固定、その後変動
- 全期間固定金利型(フラット35など):返済期間中ずっと金利が変わらない
変動金利は最初の返済額が抑えられますが、金利上昇のリスクがあります。
一方で、固定金利は月々の支払いが変わらず、計画が立てやすいのがメリットです。
総返済額や将来の金利変動も含めてシミュレーションしておくことが重要です。
③ 金利以外の費用にも目を向ける
住宅ローンには、実は金利以外にもいろいろなお金がかかります。
- 事務手数料・保証料・登記費用・火災保険料などの諸費用
- 団信(団体信用生命保険)などの保険料
たとえば、同じ金利でも「事務手数料が高くて結局割高」なんてことも。
また、団信の保障内容も金融機関によって差があるため、安心できる内容かどうかも必ず確認しましょう。
よくある失敗とその回避方法
よくある失敗 | 防ぐためのポイント |
---|---|
借りすぎて家計が苦しい | 月収の25〜30%以内に返済額を抑える |
頭金ゼロで借入額が大きくなった | 自己資金をある程度準備しておく |
金利だけ見て選んだ | 金利以外の費用も含めて総額で比較する |
将来のライフプランを想定していない | 教育費・老後なども見据えた返済計画を立てる |
諸費用の見落とし | 諸費用・保険料も資金計画に含める |
住宅ローンは“暮らし目線”で選ぼう

住宅ローンというと「金利の安さ」や「どこの銀行か」といったことに目がいきがちですが、大切なのは自分たちの暮らしに合うかどうかです。
毎月どれくらいの出費になるか、家計にどんな影響があるか。
将来的に収入が変わったときや、教育費がかかる時期でも無理のない返済ができるか。
そういった生活全体のバランスを考えた上でローンを選ぶことが、後悔しない家づくりへの第一歩です。
まとめ
今回は、住宅ローンの基礎知識について、仕組みから選び方までをまとめてご紹介しました。
「金利が安いから」「有名な銀行だから」といった理由だけで選ぶのではなく、
- 自分たちの収入と支出のバランス
- 将来のライフプラン
- 総返済額や諸費用まで含めた資金計画
こうした点を意識してローンを組むことで、家づくりがもっと安心で楽しいものになるはずです。
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