注文住宅で注目の「土間」とは？暮らしが広がる人気の間取りアイデア

WRITER　荒木宗誠

2025/05/20

最近、注文住宅で人気が高まっている「土間（どま）」という空間。
昔ながらの古民家にあるイメージを持つ方もいるかもしれませんが、今どきの土間は、おしゃれで機能的な住まいづくりに欠かせない存在として、再び注目されています。

「玄関が広くて便利そう」「趣味のスペースにもなるらしい」「なんだかかっこいい」
そんな印象を持たれている方に向けて、今回は現代の住宅における土間の魅力や使い方、設計時の注意点を、暮らしの視点でわかりやすくご紹介していきます。

土間ってどんな空間？

土間とは、屋内にありながら土足で使えるスペースのこと。
かつての日本家屋では、台所や作業場として使われていた「屋内の土床スペース」がその原点です。

現代の住宅では、コンクリートやタイル仕上げになっていることが多く、玄関・リビング・中庭・趣味部屋など、さまざまな場所で活躍する多目的スペースとして使われています。

土足で自由に動けるだけでなく、「内」と「外」を緩やかにつなぐ“中間的な空間”として、暮らしの幅をぐっと広げてくれるのが、土間の魅力です。

土間と聞いても、なかなか具体的なイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、今人気の活用スタイルをいくつかご紹介します。

玄関まわりを土間として広く取り、シューズクロークや自転車置き場、アウトドア用品の収納を併設するスタイルが定番です。

土足で出入りできるので、ベビーカーやゴルフバッグ、雨具なども気軽に置けてとても便利。
生活動線もスムーズになり、片付けやすさがグンとアップします。

最近は、リビングの一角に土間を取り入れる間取りも人気です。
大きな窓から外とつながる土間スペースには、観葉植物やハンモック、趣味の道具を置いたりと、半屋外のような自由な使い方が楽しめます。

ペットスペースやDIY作業の場としても活躍する、**“遊び心のある空間”**です。

中庭やお庭に面して土間を設けることで、リビングから自然に出入りできるアウトドアリビングとして活用できます。

たとえば、

など、外と内の“つながり”を楽しめるのが土間の魅力です。

玄関からそのまま土間続きで、趣味や在宅ワークのための小部屋を設ける事例も増えています。
自転車やサーフボードをディスプレイしたり、工具やアウトドアギアを収納したり。
“土足OK”だからこそ、作業や掃除がしやすい環境がつくれるのも嬉しいポイントです。

土間があることで、住まいにどんな良い影響があるのでしょうか。実際の声からも多い、代表的なメリットをご紹介します。

とくに「収納を兼ねた玄関土間」「リビングと一体化した土間空間」は、暮らしやすさとデザイン性のバランスが取れると好評です。

メリットが多い土間ですが、設計や素材選びを間違えると「なんだか使いにくい…」と後悔することもあります。
そこで、計画時に気をつけたいポイントをまとめました。

「何に使いたいか」をはっきりさせずに土間をつくってしまうと、中途半端な空間になりがちです。

使い方に合った広さと配置をしっかり考えておきましょう。

土間は外と近い分、湿気や冷気が入りやすい場所でもあります。
断熱材をしっかり入れる、床材はモルタルやタイル・コンクリートなど耐久性と清掃性を両立できる素材を選ぶなど、仕上げの工夫も大切です。

土間は「見た目の仕上がり」や「使い勝手」が、施工技術によって大きく左右される場所です。
土間施工の経験が豊富な会社かどうか、事例を見せてもらうなどして確認しておくと安心です。

土間は、住まいに“もうひとつの自由な空間”をもたらしてくれる間取りです。

そんな土間のある暮らしを実現するためには、「どう使いたいか」をしっかり考え、設計段階から具体的にイメージしておくことが大切です。

注文住宅だからこそできる、自分たちらしい土間空間。
家族のライフスタイルに合わせて、ぜひ取り入れてみてください。

SAKAIには土間のあるモデルハウスもございます！

土間部分がカフェになっているモデルハウスですのでドリンクを飲みながらお気軽にご見学可能です。

ぜひお越しください♪