SAKAIの家ブログをご覧の皆様、こんにちは!
SAKAI株式会社 新築事業部の佐藤美花(さとうみか)です!
本日は、お家づくりでは誰しもが気にされるであろう “耐震”についてお話しします。
地震大国・日本。近年の地震被害を振り返ると、住宅の「耐震性」がいかに命と暮らしを左右するかが分かります。
2016年の熊本地震では、旧耐震基準の木造住宅の約28%が倒壊・崩壊した一方で、新耐震基準以降の住宅ではその割合が約2%まで減少しました。
地震被害の差は、「どんな構造で建てるか」によって大きく変わるのです。
住宅の強さを示す指標が「耐震等級」。
これは建築基準法レベルを等級1とし、以下の基準として設定されています。
耐震等級1:建築基準法レベル(新耐震基準)と同等。
耐震等級2:等級1の約 1.25倍 の耐震力を有する。
耐震等級3:等級1の約 1.5倍 の耐震力を有する。
等級2は学校などの避難所に、等級3は消防署や警察署といった防災拠点にも採用されるレベル。つまり、等級3は「地震のあとも住み続けられる強さ」を目指した基準です。
熊本地震の調査では、耐震等級3の住宅は16棟中倒壊ゼロという結果も報告されています。
つまり、「倒れない」だけでなく「繰り返しの揺れにも耐える余裕」が、等級3にはあります。
ただし重要なのは、“耐震等級3”の表記だけを信じないこと。
実際には「仕様規定」での簡易設計による“等級3相当”というケースもあります。
本当に地震に強い家を建てるためには、建物の形・開口部・地盤条件などを踏まえた「構造計算」を行い、数値で強さを証明することが欠かせません。
私たちは、すべての家を「構造計算による耐震等級3」で設計することを標準としています。命を守る家は、見えないところの安心が土台。耐震等級3は“オプション”ではなく“基準”。
これからの家づくりでは、そこから考えるのが当たり前だと私たちは考えています。