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家族を守る!防犯性の高い注文住宅のつくり方玄関・窓・照明の工夫で安心な住まいを

WRITER 荒木 宗誠

2025/07/17

家づくりで「耐震性」や「断熱性」はよく話題になりますが、実は「防犯性」も家族の安心を守るために欠かせない大切な視点です。
注文住宅だからこそできる、設計段階からのセキュリティ対策について、玄関・窓・照明の3つの観点から詳しくお伝えします。

1. 玄関まわりの防犯ポイント

玄関は空き巣にとって侵入ルートになりやすい場所です。設計段階からの工夫で、安心感を高めましょう。

  • 見通しのよい門扉とアプローチ
     玄関周辺に死角がないよう、門扉の設置位置や塀の高さに配慮することが大切です。
     施錠できる門扉センサー付き照明の導入も効果的です。
  • 玄関ドアの鍵を強化
     2ロック式、ディンプルキー、スマートロックなどはピッキング防止に有効です。
     サムターン回し対策や補助錠の設置も防犯性を高めます。
  • モニター付きドアホン・防犯カメラ
     来訪者を映像で確認できるテレビドアホンや、玄関周辺を記録する防犯カメラを設置すれば安心です。
  • 音の出る防犯砂利の活用
     玄関アプローチに音が鳴る砂利を敷くことで、不審者の動きにすぐ気づける仕組みも効果的です。

2. 窓の防犯性を高める工夫

住宅の侵入経路として、約6割が窓からというデータもあります。窓の防犯対策は特に重要です。

  • 防犯合わせガラス・防犯フィルムの導入
     ガラスを割りにくくする中間膜付きの防犯ガラスは、侵入に時間がかかるため、空き巣にとって大きな抑止力になります。
  • 面格子・窓シャッターの設置
     外から侵入しにくいように、外部に面した窓には格子や電動シャッターを設置すると安心です。
     ※取り外しにくい特殊ねじ付きの格子を選ぶのがおすすめです。
  • 開けた状態でも安心な換気対策
     ロック付きクレセント錠を採用すれば、窓を少し開けたままでも防犯性を保てます。
  • 植栽や物置の配置にも注意
     窓周辺に背の高い植木や物置があると死角になりやすいため、極力避けましょう。

3. 照明計画も防犯対策のひとつ

「明るい場所」は犯罪を遠ざけます。照明の配置にも防犯の視点を取り入れましょう。

  • センサーライトの活用
     人の動きに反応する人感センサー付き照明は、玄関・駐車場・庭まわりなどに設置するのがおすすめです。
  • タイマー付き照明で留守をカバー
     旅行や外出時も、タイマー機能で定期的に照明が点灯・消灯するように設定すれば、在宅を装うことができます。
  • 美観と防犯を両立したライティング
     影をつくらず、家全体が見通せる照明設計は、防犯性を高めながら外観のデザイン性も向上させます。

4. 設計でできる防犯対策の工夫

防犯対策は設備だけでなく、設計段階からの工夫でも大きな効果を発揮します。

対策ポイント内容例
塀・フェンスの高さ高すぎると隠れ場所になるため、適度な高さにし、上部に「忍び返し」などの工夫を
ガレージの位置建物から離さず、死角を減らす配置に。照明も併用すると安心
植栽の管理成長しすぎた樹木や生垣は不審者の隠れ場所に。こまめな剪定で見通しの確保を
スマートセキュリティスマホ連動の鍵や防犯システムを導入し、外出先でも安心

まとめ|家族の安心をつくる「防犯住宅」という選択

防犯対策は、家族の命と財産を守るための大切な要素です。
玄関・窓・照明・外構など、家のすべてが防犯につながると考え、設計からしっかり計画することが後悔しない家づくりのポイントです。

安心・快適・美しいを兼ね備えた防犯性の高い注文住宅で、家族の安全な毎日を叶えましょう。
SAKAIでは、住まいの防犯設計についてもご相談いただけます。お気軽にご相談ください。