あの銀行の金利はどれくらい?住宅ローン金利の推移を解説

WRITER 荒木 宗誠

2021/03/29

マイホームを購入する際、ほとんどの方が住宅ローンを利用されるかと思います。ですが住宅ローンは数千万円という大きなローンです。金利はどれくらいなのか?どこで借りるのが良いのか?気になる方や悩まれる方も多いかと思います。そこで今回は人気銀行の住宅ローン金利を紹介します。

住宅ローン金利の種類

まず住宅ローンの金利の種類を見てみましょう。住宅ローン金利の種類は、大きく分けて以下の2種類に分けられます。

  • 変動金利型
  • 固定金利型

まず変動金利型についてお話しします。変動金利型とは、銀行が定めた期間毎に金利が上がったり下がったり変動する住宅ローンのことです。変動金利型は、基本的に半年に1回程度、銀行が金利の見直しを行います。金利が上がれば、返済額も上がり、金利が下がれば返済額も下がります。ですが金利が見直されるたびに返済額が変わるわけではなく、半年ごとに金利が見直されるだけです。半年に1度、金利が見直しのみが行われ、5年に1度、返済額が変更されるかたちがほとんどです。この間にどれだけ返済額が上がっていても、返済額が上がる上限は現在の返済額の1.25倍までとなります。
次に固定金利型です。固定金利型住宅ローンは、その名の通り返済が終わるまで金利が変動しない住宅ローンのことです。その中でも全期間固定金利タイプを選択した場合、金利は借入期間中ずっと同じです。従って毎月の返済額も変わりません。全期間固定金利型住宅ローンの返済期間は20年〜35年で設定されている銀行がほとんどです。その範囲内で返済期間を自由に設定することができます。聞き馴染みのある方も多いかと思いますが、住宅金融支援機構の「フラット35」は全期間固定金利型に分類されますね。全期間固定金利型は、金利が固定なので借入期間中の返済額が借入した時に確定されるため、将来の返済計画が立てやすいのがメリットです。変動金利とは異なり、借入後は金利の上昇を気にする必要もないので安心です。しかし、一般的に固定金利型の住宅ローンは、変動金利と比べて高い金利が設定されていることがほとんどです。もし金利が上がらないまま返済が進んでいけば、結果的に変動金利の方がトータルが安く済むことも珍しくありません。また、返済期間が長くなれば、支払う利息も増えていきます。なお、固定期間選択型というタイプもあり当初2年、5年、10年は固定金利、選んだ期間が終了したら変動金利になるという仕組みです。

変動金利型住宅ローンの比較

【メガバンク】
りそな銀行 0.470%
三井住友銀行 0.475%
みずほ銀行 0.475%
三菱UFJ銀行 0.475%
【地方銀行】
大分銀行 0.650%~1.150%(HPへリンク
豊和銀行 0.850%~1.150%(HPへリンク
九州ろうきん 0.750%~1.350%(HPへリンク
【その他(ネットバンク等)】
ARUHI  0.65~0.95%
auじぶん銀行 0.41%
住信SBIネット銀行 0.44%
楽天銀行 0.537%
ソニー銀行 0.457%
ジャパンネット銀行 0.38%
※2021年3月29日現在。保証料除く。詳細条件はそれぞれ異なります。

変動金利の住宅ローンは、ほとんどの銀行が1%以下で借入可能で、ネットバンクなどは0.5%以下で利用できるところもあります。
実際はこの金利に団体信用生命保険のオプションや保証料などが加わる場合もあるので、説明を良く読んでおきましょう。
金利をできるだけ低く抑えたい方にはおすすめです。

全期間固定金利型住宅ローンの比較

【メガバンク】
りそな銀行 1.200~1.300%
三井住友銀行 1.450%
みずほ銀行 0.940~1.640%
三菱UFJ銀行 1.760~1.810%
【地方銀行】
九州ろうきん 1.70%~2.60%
【その他(ネットバンク等)】
ARUHI(フラット35) 1.350%~1.610%
住信SBIネット銀行(フラット35) 1.350~1.610%
楽天銀行(フラット35) 1.350~1.610%
ソニー銀行 1.569~1.619%
ジャパンネット銀行 1.440%
※2021年3月29日現在。保証料除く。詳細条件はそれぞれ異なります。

全期間固定金利の住宅ローンの金利は、銀行にもよりますが変動金利に比べて高めに設定されているところが多いです。全期間固定金利の住宅ローンは、借入の条件によって金利に差が出るのでしっかりと見定めることが重要です。長期的な返済計画や将来の計画を立てたい方には、全期間固定金利の住宅ローンをお勧めします。なお、フラット35は基本的にどの銀行でも金利はほぼ変わりません。

フラット35の詳細はこちらから

固定期間選択型住宅ローンの比較

【メガバンク】
りそな銀行 0.595%
三井住友銀行 0.800~1.500%
みずほ銀行 0.500~1.400%
三菱UFJ銀行 0.390〜2.940%
【地方銀行】
大分銀行 0.90%~1.80%
豊和銀行 0.750%~2.40%
九州ろうきん 0.750%~1.60%
【その他(ネットバンク等)】
ARUHI 0.930~1.350%
auじぶん銀行 0.460%~1.540%
住信SBIネット銀行 0.510%~1.590%
楽天銀行 0.917%
ソニー銀行 0.750〜1.719%
ジャパンネット銀行 0.400〜1.380%
※2021年3月29日現在。保証料除く。詳細条件はそれぞれ異なります。

固定金利期間選択型の住宅ローンの借入金利は条件や年数によって幅広く金利が設定されています。固定金利期間選択型は全期間固定型と比較すると金利が抑えられています。なお、固定期間選択型住宅ローンの金利は、固定期間をどれくらいに設定するかによって金利が大きく異なりますので注意して見ておきましょう。

【借り換え版】住宅ローンの金利推移

住宅ローンの金利について調べている人の中には、今からマイホームを検討する方だけではなく「借り換え」を検討される方も多いかと思います。そこで、借り換えの際の金利についても比較していきたいと思います。

【借り換え版】変動金利型住宅ローンの金利比較

【メガバンク】
りそな銀行 0.429%~0.625%
三井住友銀行 0.475%~0.675%
みずほ銀行 0.625%~0.875%
【地方銀行】
大分銀行 0.650%~1.150%
豊和銀行 0.850%~1.150%
九州ろうきん 0.750%~1.350%
【その他(ネットバンク等)】
ARUHI  0.65~0.95%
auじぶん銀行 0.41%
住信SBIネット銀行 0.44%
楽天銀行 0.537%
ソニー銀行 0.457%
ジャパンネット銀行 0.38%
※2021年3月29日現在。保証料除く。詳細条件はそれぞれ異なります。

新規借入と同じか、もともとの金利と比べてそれ以下の金利になる銀行もあります。変動金利の住宅ローンを借り換える際には、借り換え先の市場金利が低い銀行を選ぶことをお勧めします。

【借り換え版】全期間固定型住宅ローンの金利比較

【メガバンク】
りそな銀行 1.250%~1.350%
みずほ銀行 1.09%~1.24%
【地方銀行】
九州ろうきん 1.70%~2.60%
【その他(ネットバンク等)】
ARUHI(フラット35) 1.350%~1.610%
住信SBIネット銀行(フラット35) 1.350~1.610%
楽天銀行(フラット35) 1.350~1.610%
ソニー銀行 1.569~1.619%
ジャパンネット銀行 1.440%
※2021年3月29日現在。保証料除く。詳細条件はそれぞれ異なります。

全期間固定金利の住宅ローンの相場も新規ローンよりも同じ〜若干高めです。

【借り換え版】固定期間選択型住宅ローンの金利比較

【メガバンク】
りそな銀行 0.954%~1.150%
三井住友銀行 0.800%~1.550%
みずほ銀行 0.65%~1.60%
【地方銀行】
大分銀行 0.90%~1.80%
豊和銀行 0.750%~2.40%
九州ろうきん 0.750%~1.60%
【その他(ネットバンク等)】
ARUHI 0.930~1.350%
auじぶん銀行 0.460%~1.540%
住信SBIネット銀行 0.510%~1.590%
楽天銀行 0.917%
ソニー銀行 0.750〜1.719%
ジャパンネット銀行 0.400〜1.380%
※2021年3月29日現在。保証料除く。詳細条件はそれぞれ異なります。

現在の住宅ローン金利が借り換え時の金利相場よりも高い場合は、借り換え後の支払い金額が大きく変わる可能性もありますので借り換えを検討することをおすすめします。

2023年現在の住宅ローン

2023年現在の住宅ローンでは金利は上昇傾向にあります。

フラット35HPより抜粋

変動金利型では2009年から大きな変動はなく、推移しています。

ですが銀行によっては金利が変化していることもあるため注意しておきましょう。

ここまで紹介したものは2年前のデータに基づいたものでもありますので、現在と見比べてどのくらい金利の変化が起こっているのか参考にするのも一つの手段でもあります。

固定金利型では、上昇傾向にあります。今後とも上がってくことも予想され、物価上昇に伴う住宅価格の上昇も購入する際の悩みの種となり得ます。住宅購入を考えられている方はそういったことも考えていく必要があると言えるでしょう。

まとめ

今回は住宅ローンの金利についてご紹介しました。人気銀行の住宅ローンを比較される場合は、ぜひ参考にしてみてください。インターネットで無料シミュレーションも可能ですし、ご希望であれば私共で詳細のシミュレーションもさせていただきますのでお気軽にご相談ください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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