K様邸の住まいづくりで大きなポイントになったのは「明るくて広々と暮らせる家」。まず訪れて驚くのは、たっぷりと贅沢な空間を生んだ玄関ホール。素材感の違うコーラルストーンを組み合わせた壁面をアクセントに、あえて刷毛目を浮き立たせた漆喰壁の質感がナチュラルな表情を生んでいます。そしてなんといっても目を引くのは、玄関ホールに大きな開放感を生んだFIX窓の存在感。北側に面したホールに開口部を開き、暗くなりがちな印象をがらりと変えました。さらに玄関ホールからまっすぐに伸びる廊下は洗面・浴室に続き、キッチンへ。そのままくるりと回れるスムーズな動線が、日々の暮らしを快適にしています。
さらに視線は、見晴らしのいい対面式キッチンとつながりを持たせたダイニングへ。奥様がリクエストしたのは、いつでもご家族が同じ空間で過ごせるようダイニングの壁際に設けた幅広のカウンター。「イメージしたのは、ちょっと一息つける“窓際のカフェ”。子どもたちが宿題を広げたり、パソコンコーナーとして使ってみたり。目を上げたところにも横長の窓が開いているから、自然な明るさも十分。家族4人が並んでも余裕で座れるスペースなんです」と嬉しそう。ダイニングのアクセントになったやさしい若草色のクロスも奥様が選びました。
また正面に開いた庭の景色を眺めながら立つキッチンは、ダイニングはもちろん、リビングまでを見通せる視界の良さ。お料理をされるご主人が奥様と並んでもゆとりの広さがあり、お子さんたちと一緒にお料理をするのも楽しそう。壁面にすっきりと収まったパントリーはキッチンの収納スペースを確保し、さっと手に届きやすい距離が使い勝手の良さを高めています。
そして玄関ホールからも近く、移動距離も短いリビングのとなりに和室をプラス。入り口に配した板の間がリビングとの空間を切り替えるワンクッションとなり、あえて独立性を持たせることで落ち着きのある和室が誕生。お泊りにいらっしゃるご両親や大切なお客様をおもてなしする“和の空間”としてしつらえました。
リビングに、ダイニングに。そしてキッチンで。それぞれの場所で寛いだり、お料理をしたり。ご家族がどこにいてもお互いの気配を感じられるK様邸は、ご夫婦が描く理想の我が家に。「子どもたちの友だちもたくさん遊びに来るようになって、子どもたちも嬉しそう(笑)。すべてがフラットな床でつながっているから掃除もしやすくて、収納がたくさんあるのも便利。以前よりこまめに片付けるようになって、いつでもキレイにしておきたくなる我が家になりました」と奥様。こころもからだも健やかに育つ伸びやかな住まいで、ご家族の笑顔がイキイキと輝くかけがえのない毎日が始まっていました。
これからも末永くよろしくお願いします。