
ゆるやかな坂道を上って、その先へ。それぞれの住まいがゆったりと建ち並ぶ住宅地のなかで目にとまるのは、瑞々しいジューンベリーの木が揺れる白いエントランス。ざらりとした質感の門柱にあわせた白いポストと表札はご夫婦のお気に入りです。
「子どもが小学校に入学する前にマイホームを建てたい」とご希望されていたのは、現在7歳と5歳のお子さんがいらっしゃるご夫婦。ご主人のご実家からも近く、ご家族が安心して暮らせる場所は、教育環境にも配慮した同世代のご家族が多い住宅地を選ばれました。
「その土地を探しているときに出会ったのが、サラダホームさん。もともと主人も子どももアトピーがあって、私も軽いぜんそく持ち。だから、抗菌作用があって空気もキレイにしてくれる漆喰の壁を使ったサラダホームの住まいづくりは、まさに私たちが求めているものだったし、私たちのイメージする“好きな家”にぴったりだったんですね。
なにより同じ漆喰の壁を使っていても、それぞれの住まいによって雰囲気やデザインがぜんぜん違う。そんなふうに、いろんな家族にあわせて住まいづくりをしてくれるサラダホームさんなら、私たちの思い描いている住まいを叶えてくれると思ったんです」と奥様。健やかな空気環境と自然素材にこだわった木の住まい。そしてご家族のライフスタイルにあわせた柔軟な設計。そのすべてに応えるのが、サラダホームの住まいづくりでした。
K様邸の住まいづくりで大きなポイントになったのは「明るくて広々と暮らせる家」。まず訪れて驚くのは、たっぷりと贅沢な空間を生んだ玄関ホール。素材感の違うコーラルストーンを組み合わせた壁面をアクセントに、あえて刷毛目を浮き立たせた漆喰壁の質感がナチュラルな表情を生んでいます。そしてなんといっても目を引くのは、玄関ホールに大きな開放感を生んだFIX窓の存在感。北側に面したホールに開口部を開き、暗くなりがちな印象をがらりと変えました。さらに玄関ホールからまっすぐに伸びる廊下は洗面・浴室に続き、キッチンへ。そのままくるりと回れるスムーズな動線が、日々の暮らしを快適にしています。

K様邸の大きな魅力となったリビングダイニングへ。広い庭に向かって開かれた大きな窓が、たっぷりの陽光と新鮮な風を運んでくれます。なにより心地よいのは、肌ざわりの気持ちいいさらさらとした木の床と白い漆喰の壁に包まれた、やわらかな空気感。思わず深呼吸したくなるような、清々しい空間が広がっています。
またご家族がゆっくりと寛げるリビングダイニングの大空間は、ご夫婦がいちばんに望まれていたこと。あえてリビングの梁をそのまま生かし、天井の高さを引き出したことでダイニングとの高低差を生み出したサラダホームの設計が、仕切りのない大空間をゆるやかに分けています。
さらに視線は、見晴らしのいい対面式キッチンとつながりを持たせたダイニングへ。奥様がリクエストしたのは、いつでもご家族が同じ空間で過ごせるようダイニングの壁際に設けた幅広のカウンター。「イメージしたのは、ちょっと一息つける“窓際のカフェ”。子どもたちが宿題を広げたり、パソコンコーナーとして使ってみたり。目を上げたところにも横長の窓が開いているから、自然な明るさも十分。家族4人が並んでも余裕で座れるスペースなんです」と嬉しそう。ダイニングのアクセントになったやさしい若草色のクロスも奥様が選びました。
また正面に開いた庭の景色を眺めながら立つキッチンは、ダイニングはもちろん、リビングまでを見通せる視界の良さ。お料理をされるご主人が奥様と並んでもゆとりの広さがあり、お子さんたちと一緒にお料理をするのも楽しそう。壁面にすっきりと収まったパントリーはキッチンの収納スペースを確保し、さっと手に届きやすい距離が使い勝手の良さを高めています。
そして玄関ホールからも近く、移動距離も短いリビングのとなりに和室をプラス。入り口に配した板の間がリビングとの空間を切り替えるワンクッションとなり、あえて独立性を持たせることで落ち着きのある和室が誕生。お泊りにいらっしゃるご両親や大切なお客様をおもてなしする“和の空間”としてしつらえました。
リビングに、ダイニングに。そしてキッチンで。それぞれの場所で寛いだり、お料理をしたり。ご家族がどこにいてもお互いの気配を感じられるK様邸は、ご夫婦が描く理想の我が家に。「子どもたちの友だちもたくさん遊びに来るようになって、子どもたちも嬉しそう(笑)。すべてがフラットな床でつながっているから掃除もしやすくて、収納がたくさんあるのも便利。以前よりこまめに片付けるようになって、いつでもキレイにしておきたくなる我が家になりました」と奥様。こころもからだも健やかに育つ伸びやかな住まいで、ご家族の笑顔がイキイキと輝くかけがえのない毎日が始まっていました。