住まいの顔となる玄関!こだわりの玄関にするポイントを紹介します

WRITER 荒木 宗誠

2023/09/07

玄関は住まいのかお

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住宅において玄関は『住まいのかお』ともいえる大事な場所です。

家族が毎日出入りする場所であることはもちろん、お客様を迎え入れる場所でもあります。さらには、見ず知らずの宅急便の人までも玄関部分は目にしますし、場合によっては荷物を搬入するため、足を踏み入れます。

住まいの第一印象を与える玄関だけに、あかるく、心地よく、美しく、そして衛生的な場所であることが求められます。

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まずは玄関ドアを選ぼう    

住宅の要のドアといえるのが玄関ドアです。住宅の外観との調和のとれた素材、色、デザインを取り入れておき、建物との一体感を大事にしながらも、目を惹くオシャレさも求められます。玄関スペースの広さや暮らしやすさにつなげられるような開閉方法を取り入れておきましょう。ついついデザインや開閉のしやすさに目がいってしまいがちな玄関ドアですが、設置する玄関ドアによって玄関内の印象が大きく変わってくることも頭に入れておきましょう。

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≪採光≫                    

例えば、玄関スペースに窓を設置するスペースを確保できない場合や、北向きの玄関の場合、どこか薄暗い玄関となってしまいます。これでは住まいの第一印象も台無しです。

このような場合には、ガラス開口のある玄関ドアを選択することで、光を採り入れることができ、あかるい玄関が広がります。採光窓のデザインによって、光の差し込み方や光の量も変わってきます。

≪採風≫

また、採風可能な玄関ドアを取り入れることで、心地よい玄関が広がるのです。

玄関の扉を閉めたまま、自然の風を住まいに採り入れることができます。新鮮な空気を採りこむことで、心地よい玄関が広がりますし、また余分な熱気や湿気、さらには気になるニオイを室外へ出すこともできます。採風部分は内開きのものもあれば、上下にスライド式のものもあり、手軽に空気の通り道をつくることができるのです。

採風部分には網戸を設けておき、小さな虫でも入ってこれないように網目を細かくした配慮が施されていたり、細い糸を使用し、通風量が向上するように工夫がされているので、このような玄関ドアを取り入れることで、玄関の快適性が一気に高められます。

さらには、ガラス面には格子を設けて、手を差し込めないようにガードし、防犯性が下がらないようにしておくことも見落とさないようにしておきましょう。

シューズクローゼットで美しい玄関を

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玄関は家族が出入りする場所であるため、気を抜くと靴や屋外で使用したものが散らかってしまい、生活感で出てしまいやすい場所であることも忘れてはいけません。

脱ぎっぱなしの靴が散らかっていたり、屋外で使用したボールやベビーカーなどがいつまでも玄関の隅に置きっぱなしということはないでしょうか?このような状態では、急な来客時、スムーズに対応することができなくなってしまいます。

そこで、しっかりと収納スペースを確保したシューズクローゼットを設けておきます!

近年では、玄関スペースよりもシューズクローゼットのスペースを確保したい!と考えるケースは増えています。

靴や傘を収納するだけでなく、屋外で使用するベビーカーや三輪車、ボールや部活道具、スノーボードやスケートボードの板やゴルフバックなどの趣味道具、さらにはアウトドアグッツや防災グッツなども収められる収納スペースがあると便利です。

≪形≫

シューズクローゼットに収めるものは同じ大きさではないため、ものを上手に収納するためには、収納の形にこだわるといいのです。

ボード板やゴルフバックのように高さのある物を収める場合には、棚を無くしストレス無く収められるように配慮したり、靴を収める部分の棚を浅型の棚にしておき、靴の出し入れをしやすくしておきます。アウトドアグッツなどを収める場合には、奥行きのある棚を取り入れ収納力をアップさせながらも、耐荷重性能にも配慮しておき安心に、たっぷりと収められるようにしておきます。傘をかけたり、ブーツハンガーを取り入れ、形を崩すことなくスッキリと収められる工夫も必要です。

≪素材≫

棚の素材にも目を向けておきます。靴を収納する棚は、樹脂棚板を取り入れておくといいでしょう。木質棚板だと汚れても洗えませんし、水分がしみこむことで棚板が変形してしまう可能性があります。靴は泥で汚れたり、雨で濡れることもあるため、樹脂棚板を使い、汚れても汚れをふき取りやすくしておいたり、水洗いできる棚を取り入れておくといいのです。

アウトドアグッツやスポーツグッツを収める場合には、木質棚板を取り入れておきます。これらは重さがあるため、重さに耐えられるように木質棚板を使用することで、安心して収納することができます。

≪広さ≫

これらのものを収めるとなると3畳以上のスペースを確保しておくと安心して収めておくことができます。広さに限りのあるシューズクローゼット内にものを詰め込んでしまうと、出し入れがしにくくなったり、セキュリティ面でも不安が出てきてしまいます。

シューズクローゼットに収納したいものは何なのか?ということを整理し、広さを決めるといいですね。

≪動線≫

このように広さや収納力を兼ね備えた使いやすいシューズクローゼットを設けておくことに加え、シューズクローゼットから室内へと抜けられるスムーズな動線も確保しておきます。行き止まりのシューズクローゼットに比べて、格段と美しい玄関を維持しやすくなります。

帰宅時は屋外で使用したものをしまい、さらには履いていた靴をしまい、そのままスムーズに室内へ入れることで、玄関部分に靴やものが散らかるという状況を避けられます。美しい玄関を維持できることで、急なお客様にもスムーズに対応でき、主婦の見方となってくれます。

家へ上がった部分には、クローゼットを設けておけば、持ち歩いたカバンや上着をサッと収めることが可能となり、リビングにカバンや上着がいつまでも散らかるという状況も避けられます。

洗面コーナー_イメージ画像

感染症対策も大事        

昨今の新型コロナウィルス感染症の拡大に備え、住宅に求めることも変化しています。

その一つに、洗面コーナーの設置があげられます。感染症対策の基本であり、重要でもある「手洗いうがい」。外出先からの帰宅時、スムーズに手洗いうがいを行えるように、玄関に洗面コーナーを希望する人が増えています。

ここでしっかりと手洗いうがいをすることで、家族の集まるリビングに菌を持ち込みにくく、衛生的といえます。

広さに限りのある玄関スペースだけに省スペース設計で使いやすい洗面台であることが求められますし、家に入ってすぐの場所であるためインテリアにもこだわりたいものです。鏡を設置しておけば、外出する前に身だしなみをチェックするにも便利です。

家族が利用しやすいことはもちろん、家に来たお客様も気兼ねなく利用してもらうことができます。手を洗ったり、お化粧直しをしたり、家主に気をつかうことなく利用してもらえますし、家主にとっても洗面台のある洗面室は生活感であふれてしまうため、ここを見られずに済むということは非常に安堵できます。

家族はもちろん、お客様にも満足頂ける洗面コーナーでありたいものです。

まとめ

『住まいのかお』といわれる玄関だけに、さまざまな観点に目を向けておく必要があります。家族が毎日心地よく外出し、帰宅できるようにしておくこと、また家に来てくれるお客様に不快な印象を与えない玄関にしておくことは必須です。

『あかるく・心地よく・美しく・衛生的』であることに注目しておき、住まいの印象をよりよいものとしておくことが大切なのではないでしょうか。

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