2階のリビング メリット・デメリットを徹底解説!

WRITER 荒木 宗誠

2024/01/25

2階リビングってどうなの

2階建ての場合、住まいの中心となるLDKは1階に設けられ、寝室や子ども部屋といった個室は2階に設けられる間取りが一般的でした。しかし近年、2階にLDKを設ける2階リビングが増えているのです。

2階リビングって?

2階リビングとは、家族の集まるLDKを2階に設ける間取りのことをいいます。

1階に寝室や子ども部屋などの個室を設ける間取りもあれば、2階にLDK+子ども部屋を設け、1階には寝室やゲストルームを設けるという間取りもあります。

また、ビルトインガレージを取り入れたことで2階リビングを採用するというケースもあります。

2階リビングの魅力は?

2階リビングにはどのような魅力があるのでしょうか?

1.日当たりのよいあかるいLDK

リビングの快適性に大きく影響してくるのが、日当たり状況やあかるさです。

2階建ての場合、1階と2階で採光を比較した場合、2階空間の方が豊かな採光を得られます。日当たりが良好で、あかるいLDKが広がることで過ごしやすく、リビングの快適性が高まります。

また、住宅密集地の場合、1階にLDKを設けると十分な採光を確保できず、薄暗く昼間でも電気を必要とするケースもあります。採光を確保するために2階リビングを採用するという人も多いのです。

住宅密集地でない場合でも、後から建った建物のせいで十分な採光を確保できなくなってしまうケースもあります。2階リビングにすることで、よっぽど高い建物が建たない限りは後から建つ建物に左右されることなく採光をしっかりと得ることができるのです。

さらに2階建ての場合、2階リビングにすることでリビングの天井高を確保することができます。天井が高いことでリビングの広さや開放感がプラスされるだけでなく、大きな窓を設置することが可能となり、よりたっぷりと日差しを採りこめることで、あかるいリビングが得られるのです。

2.豊かな眺望

リビングから外を眺めたとき、1階よりも2階の方が視界を遮るものが少なく、遠くの景色まで見渡しやすくなります。単純に2階は高い位置にあるため、1階に比べると豊かで開放感あふれた眺望が得られるのです。

近隣に緑が広がる環境であれば、リビングに大きな窓を設けることで、緑と遠くの空をより近くに感じられる景色が広がります。室内から大きな絵画を眺めているような眺望が得られ、贅沢で優雅な感覚が得られるのです。

心身ともに癒され、リラックスできるリビングが広がります。

3.LDKのプライバシーの確保

2階リビングにすることで外部の視線が気になりにくく、LDKのプライバシーを確保できます。家族が共に長時間過ごすLDKだけにプライバシーはしっかりと確保し、プライベートな時間を大事にしたいものです。

2階リビングであれば、道路を歩く人の視線はほぼカットできますし、隣接する住宅のリビングが1階であれば、互いの視線が気になることもありません。

外部からの視線が気にならないことで、カーテンを閉め切った生活を強いられることも無く、カーテンを開け放ち、あかるく開放感あふれたリビングを維持できるのです。

遮ることができるのは視線だけではありません。音も避けられるのです。

隣接する住宅のリビングが1階であれば、互いの生活音を気にすることがありません。

気候によっては窓を開けて網戸で過ごす時期もあります。

この場合、テレビや会話の声、流れている音楽が隣家から聞こえてくると、気になってプライベートな時間を満喫できない!と不満に感じることもあるでしょう。

2階リビングを採用し、生活の中心の場を隣接する住宅と異なる間取りとすることで、互いの生活音に左右されないプライベートな時間や空間を過ごすことができるのです。

4.高い耐震性

2階リビングを採用すると、寝室、子ども部屋といった個室は1階に設けられることが多いです。そうすると1階に広々としたLDKを配置する間取りよりも壁や柱の量が増え、建物の構造が安定し、耐震性を高められるのです。

日本は地震大国でもあるため、地震に備えた家造りというのが年々重要度を増しています。それだけに建物の構造が安定し、高い耐震性を得られる住まいは安心して暮らせます。

5.天井高

2階建てで2階リビングにすると天井の高さの自由度が高くなります。

勾配天井にすることで、リビングの開放感が高められますし、この天井高を活かしてロフトをつくることもできます。子どもの遊び心をくすぐるロフトを設けみるのもいいのではないでしょうか。

このような魅力がある一方で、デメリットにも目を向けておく必要があります。

2階リビングのデメリットについて

2階リビングを採用することで暮らしにどのような不満が出てきてしまうのでしょうか?

そしてこの不満を解決する方法にも目を向けておく必要があります。

1.階段の上り下り

外出時や帰宅時、来客時やゴミ出し時など生活を送る上で階段の上り下りをする機会が多くなります。常に階段の上り下りを強いられることで、若い間は対応できていても歳をとるにつれて体に負担がかかり生活しにくくなってしまうのです。

また、子どもが階段を上り下りする際には転落などの心配も出てきてしまいます。

宅急便が届いた場合や、買い物からの帰宅時、車で子どもが眠ってしまい抱きかかえて室内へ入る場合、重たい荷物や子どもを抱え、階段を登らなければならないため面倒くさいと感じてしまうのです。

あわせて、大型家電の搬入について考えておきましょう。

キッチンやリビングで使う電化製品や家具は大きさを伴います。サイズを確認し、安全に搬入が行えるのかを確認しておく必要があります。

◎対策◎

なるべく階段の上り下りを負担と感じなくさせることが大事です。

階段に手すりを設け、安全に上り下りできるようにしておくことはもちろん、階段の通路幅や踏み面の広さ、さらには階段の傾斜を緩やかにしておくなどの対策をとっておきます。

さらには、高齢者との同居の場合には、ホームエレベーターを設置し、足腰に負担をかけずに、安全に、安心して上下階の移動が行えるようにしておくといいでしょう。高齢者との同居でなくとも自分達が高齢になった時の対応として、将来的にホームエレベーターを設置することを踏まえ、あらかじめスペースを確保しておくのもいいですね。

2.1階の防犯面

基本的に2階で過ごすこととなる2階リビングは、家族が帰宅した場合、気づきにくいのです。ということは、不審者が侵入した場合でも同様に気づきにくくなるため不安が生じてしまうのです。子ども部屋を1階に設けると、子どもがいつ帰宅したのか気づきにくいだけでなく、外出したことにも気づかないため、家族が顔を合わせる機会が減ってしまい、家族間の会話や子どものちょっとした変化にもうとくなってしまうのです。

◎対策◎

門扉や玄関扉は防犯性の高いものを取り入れておき、1階の窓は人の侵入ができないように柵をとりつけておいたり、窓のサイズにも配慮しておきます。

玄関周りが暗くならないように照明を工夫したり、センサーライトの照明を取り入れ、しっかりと防犯対策を行いましょう。

また、家族が帰宅した場合には、家族の気配を感じられるように玄関部分を吹き抜けにしておくといいですし、テレビ機能付きのドアホンを取り入れ、帰宅をきちんと確認した上で開錠するなどといった体制を整えておくといいでしょう。

3.夏の暑さ

2階建てで2階リビングを採用すると、太陽光を受ける屋根が近いため、冬はあたたかい一方で、夏は暑くなってしまいます。日当たりも良好であるため、リビングが暑くなってしまいます。

◎対策◎

優れた断熱性能を取り入れておきます。コストがかかってしまうのですが、壁や窓の断熱性能を高めることで熱の影響を受けにくくなり、冷暖房効率をアップさせることにつながります。窓部分には庇やオーニングを設けて日差しを緩和できるような対策を取り入れておくのもいいですね。

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まとめ

家族団らんの場となるリビングだけに、それをどこに設けるかで快適性が変化します。

1階リビングと2階リビング、どちらが自分達の家族構成やライフスタイルに合っているのかを踏まえ、適所に設けておきましょう。

そして、居心地の良さ、さらには家族とのつながりやコミュニケーションを大事にして、安全で安心して暮らせる住まいでありたいものですね。

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