人気の漆喰の秘密!メリット・デメリット交えてお伝えします。

WRITER 荒木 宗誠

2021/06/25

お家の壁や天井の仕上げ材として人気の漆喰(しっくい)。弊社サラダホームでも大きな特徴のひとつで、たくさんの方が素材を気に入ってお家を建てられています。ですがまだまだ意外と知られていない漆喰。今回はそんな漆喰について深掘りしていきたいと思います。

漆喰とは?珪藻土との違いは?

そもそも漆喰とはどういった材料なのかご説明します。漆喰とは、石灰岩を主成分とし、そこから生石灰(炭酸カルシウム)→消石灰(水酸化カルシウム)→漆喰という流れで作られます。この漆喰に水を加えて塗られた壁は空気中の二酸化炭素と反応し、年月を経て再び元の炭酸カルシウムに戻っていきます。(学生時代に「酸化と還元」という化学変化を聞いたことがあるかと思いますがこの反応です)
壁がカルシウムなので身体に優しく安全な空間になります。
漆喰と同じ自然素材の塗り壁で「珪藻土」というものもあり、性質も類似する部分が多くありますが、珪藻が堆積した土を原料としているため、素材としては全く異なります。

漆喰(しっくい)とは?

しっくいについてはこちら(弊社仕様の漆喰を取り扱う無添加住宅HP)

漆喰のメリットは?

名前やなんとなくの雰囲気を知っていても特徴を詳しく知らない方も多くいるかと思います。漆喰のメリットについてお伝えいたします。

安全性能

材料自体が天然素材で、尚且つ漆喰自体が自然に固まってくれるため接着剤を使用せずに施工できるので、室内の空気を汚さずクリーンな空気を保ちます。シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因となる揮発性有機化合物を出さないのでお子様がいる空間でも安心です。

調湿性能

漆喰は多孔質(微細な小さい穴が空いた材料)の素材で、吸放湿性能に優れています。なので空間の湿気を吸ったり吐いたりして調湿することができます。湿度を調整してくれるので結露を抑制することができ、お家の寿命を延ばすことにも繋がります。梅雨時期など湿度が高い時期には湿気を吸い込み、乾燥する冬場には湿気を放出するので、快適な住環境を創り出します。

メンテナンスが容易

壁紙と違い、汚れや傷の部分補修が可能です。消しゴムで消したりカッターナイフや紙やすり等を使って削ったりといった形で汚れを落とせます。削った部分や欠けた部分は再度漆喰を塗ったりすることで補修も簡単です。天然の漆喰であれば日焼けもしないので、補修した部分が目立つこともほぼありません。お子様の落書きなども安心です。

火に強い

建築基準法という法律の中で漆喰は【不燃材料】とされています。万が一の火災の際も壁や天井に火が回らなければ脱出時間が十分に確保されます。ビニールクロス(壁紙)が燃えてしまった際のダイオキシンなどの有害物質が発生することもありませんので安心です。

漆喰を燃やす実験動画はこちら

抗菌性能

漆喰は強アルカリ性なので、殺菌作用を持っています。鳥インフルエンザが流行った際に白い粉が撒かれていたのをテレビで見かけたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、その際の白い粉は石灰です。漆喰と同じ成分のものなので同じ様に殺菌し、菌の成長を抑制します。

あらゆるデザインのお家に適応

日本で漆喰が有名な所として、姫路城をはじめとするお城や蔵が多くあります。このイメージが根付いているため和の素材だと思われがちですがヨーロッパの地中海付近でも漆喰が使われており、使っている光景を見てみると洋風なイメージにもぴったり合います。和洋問わず様々なデザインに対応します。

漆喰(しっくい)の家 白く目立つ外観

漆喰のデメリット

次は漆喰のデメリットです。メリットばかりを気にしがちですがデメリットもあります。良い面と悪い面をしっかりと理解しておきましょう。

工期が長くなる

壁紙と違い、左官職人が手塗りで行う工事のため、どうしても工期が長くなってしまいます。塗り作業だけではなく、乾燥させる期間もしっかりと設ける必要があるため通常の工事よりも3週間〜1ヶ月程長くお時間をいただく形になりますので、お客様によっては注意が必要です。

漆喰(しっくい)塗り作業 左官

デザインは基本的に1パターン

白一色なのでどうしてもデザインや質感にオリジナリティが出せません。色を混ぜて施工することは可能ですが、仕上がりの色が変わってしまっている可能性があるため気をつけて補修を行いましょう。

汚れが目立つ

白い壁なので仕方がない部分もありますが、どうしても汚れが目立ってしまう部分が出てくつかと思いますので、あらかじめ意識しておきましょう。

まとめ

漆喰の特徴やメリット、デメリットについてお話しさせていただきました。実際に漆喰のお家が見れる場合もございますので、ぜひお問い合わせ下さい。

しっくいの家 玄関・ニッチ

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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