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シューズクロークを利用して魅せる収納へ〜スッキリきれいな玄関をつくる。

WRITER 荒木 宗誠

2022/07/14

注文住宅を計画する上で間取り設計や住宅設備選びは重要なポイントです。
設計
希望のキッチンや収納スペース、さらに間取りなどそれぞれのライフスタイルや家族構成に合わせて計画できるのが醍醐味といえるでしょう。
最近は家づくりにこだわりをもった施主様が多く、とくに玄関周りについてはシューズクロークを設けるなど、収納を意識した計画が注目を集めています。
そこで、今回は「シューズクロークの活用」をテーマにスッキリできれいな玄関を作る方法やシューズクロークの種類、さらにメリットや注意ポイントについて紹介します。

シューズクロークとは

注文住宅を検討されている方の中で「シューズクローク」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。シューズクロークは靴を収納できるだけでなく、ベビーカーやゴルフバックなど大きな荷物も収納できるので、最近の家づくりでは主流になりつつあります。

図面上ではシューズクロークと書かれる場合のほか、SCやSICと書かれることもあり、見たことがある方も多いでしょう。ただ、ひとえにシューズクロークといっても、大きさや種類などがさまざまであり、自分に合ったシューズクロークを選ぶのがポイントです。
シューズクローク

シューズクロークの種類

シューズクロークにはさまざまな種類があるので、まずはそれぞれの特徴からみていきましょう。

ウォークインタイプ

ウォークインタイプは出入り口が1箇所であり、出入り口以外に収納スペースを確保できるので狭いスペースでもたくさんの荷物を収納できます。

ウォークインタイプシューズクロークの形やサイズは間取りによって異なるものの、ゴルフバックやベビーカー、傘などを置いておけるので玄関をスッキリさせることができるでしょう。

ウォークスルータイプ

ウォークスルータイプは2方向から出入りできるのでシューズクロークから玄関に出たり、家の中に入ったりすることが可能です。また、プライベート用と来客用の玄関を分けられるというメリットがあります。

扉付きクローク

ウォークスルータイプやウォークインタイプどちらも扉を付けないことが多く、角度によっては中が見えてしまうこともあるでしょう。しかし、扉付きクロークであれば収納スペースを隠せるのでスッキリとした玄関になります。

シューズクロークのメリット

収納スペースとしてシューズクロークを採用するメリットにはどのようなものがあるのかみていきましょう。

玄関をスッキリみせる

シューズクロークを採用することで玄関をスッキリみせることが可能です。一般的な玄関の場合、玄関の横部分にトール収納や靴箱を設置することが多いでしょう。そのため、どうしても玄関スペースが狭くなってしまったり、圧迫感を感じたりする可能性もあります。しかし、シューズクロークを設けることで、収納スペースと玄関スペースを分けることができ、スッキリとした空間を作ることが可能です。

外で使うものをそのまま収納できる

広々とした収納スペースを確保できるのがシューズクロークの特徴です。靴をたくさん収納できるだけでなく使用頻度が低いバーベキューセットやキャンプ道具などの収納にもぴったりでしょう。

シューズクロークのデメリット

広々とした空間を有効活用できるシューズクロークです。しかし、シューズクロークを採用するにあたり、デメリットがあるのも事実です。

掃除が大変

土足のままシューズクロークに入れるので土や砂などが溜まってしまう可能性があります。日ごろからしっかりとお掃除しておかなければ、砂利が溜まりやすいのでこまめな掃除が必要になるでしょう。

玄関に要する広いスペースが必要

外で使うものを保管できるなど、メリットが多いシューズクロークですが、採用するには玄関に広いスペースを確保しなければなりません。土地や間取りに制限がある場合は全体の間取りを工夫しながら設計していかなければならないでしょう。

失敗しないために気をつけること

昨今、幅広いところで採用されているシューズクロークですが、失敗しないために注意しなければならないこともあります。では、どのような点に注意すればよいのか詳しくみていきましょう。

間取り考える

 

何を収納するのか、どれくらい収納するのか決めておく

シューズクロークに何を収納するのか、あらかじめ決めておくことがポイントです。

玄関スペースを広く取ってシューズクロークを設けるため、場合によってはほかのスペースを小さくする必要があるでしょう。

とはいえ、シューズクロークを採用することで荷物をたくさん収納できたり、ベビーカーなどの大きな荷物を保管できたりします。そのため、何をどれだけ収納するのかあらかじめ決めておいておき、シューズクロークの広さを調整しましょう。

たとえば、ベビーカー1台、ゴルフバック2つ、キャンプ道具一式など、どのようなものを収納するか想定しておけば、シューズクロークの広さを調整しやすいです。
実際、シューズクロークを作ったものの、あまり収納するものがなくてスペースを無駄にしているということも少なくありません。

そのため、事前に何をどのくらい収納するのか決めておくのがポイントです。

扉をつけるのかつけないのか

シューズクロークに扉をつけることで、玄関から収納スペースが見えなくなるのでスッキリとした空間になります。

しかしシューズクローク内の換気がしにくくなってしまい、湿気が溜まりやすくなってしまいます。そのため、ニオイやカビの原因になってしまうリスクもゼロではありません。

とはいえ、扉がついていれば目隠しになるので、来客時は非常に重宝するでしょう。とくに来客が多いご家庭では扉をつけることをおすすめしています。
そのため、扉をつける場合は定期的な換気を行い、湿気が溜まらないように注意することがポイントです。

まとめ

注文住宅は希望の住宅設備を選べるのはもちろん、自由に間取り設計できるのが特徴です。家族構成やライフスタイルに応じて生活しやすい動線づくりができます。

広めの玄関にシューズクロークを設けることで、ベビーカーなどの大きな荷物の収納にも困らないでしょう。そのほかキャンプ道具やアウトドアグッズを保管できるのも魅力ポイントです。

間取りに悩まれている方やシューズクロークを検討されている方はぜひ参考にしてください。

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