平屋住宅のメリット・デメリット

WRITER SAKAI株式会社

2023/07/23

定年を迎えた世代の人たちが終の棲家に平屋住宅を希望するケースは多く、子育て世代の人たちからも定評がある平屋住宅。老若男女問わず暮らしやすさを実感できる平屋住宅だけに今でも根強い人気があります。

平屋住宅ってどんな家?

平屋住宅とは、一階部分のみの住宅のことをいいます。昔から一般的な建て方であった平屋住宅ですが、現在では狭い敷地でもしっかりと生活スペースを確保することができる二階建てや三階建てが主流となっています。

階段の無いバリアフリーな構造は、幅広い世代の人が便利で、安全に暮らすことができ、そして、お庭との距離も近くに感じられます。

平屋住宅にはどのような魅力がある?

  1. 階段が無いこと

階段の無い家は安全に暮らせる家であるといえます。住居内の事故で多いのが、階段の転倒や落下です。階段の無い平屋住宅であればこのような事故を防ぎ、安心して過ごすことができるのです。

また、歳をとるにつれて階段の上り下りが体に負担をかけてしまい、二階に設けている寝室への行き来さえ億劫に感じられるという人も多いです。

階段の無い平屋住宅であればこのような負担を無くし、住居内の移動を円滑に行えるため暮らしやすさを実感できるのです。

歩き始めた子どもがいる家庭では、よちよち歩きの子どもが階段に興味を示すようになると、階段が非常に危険なものとなってしまうため、安全への配慮が必須となります。

さらに、階段を設けないということはデッドスペースを生みません。二階建てや三階建てには階段が必須アイテムとなります。階段を設けることで階段下にはデッドスペースが生まれてしまいます。このデッドスペースを上手に有効活用しなければ住宅への不満とつながってしまうのです。階段の無い平屋住宅であればこのようなデッドスペースを生むこともないため、空間を有効活用しやすいのです。

  • 生活動線が効率的であること

平屋住宅はワンフロアとなるため、生活動線に無駄が無く、効率よく住居内を移動できます。

例えば、二階建ての場合、水廻りは一階に設けられる間取りが多いです。一階で洗濯を行い、二階のベランダに洗濯物を干すというスタイルを取り入れているケースも少なくありません。しかし、この間取りでは、ただでさえ重労働となる洗濯作業だけに、動線が長く、さらには間に階段を挟むということで体にかかる負担が非常に大きくなってしまいます。

部屋から部屋への移動動線が短く、そしてスムーズに互いの部屋を行き来できるということは暮らしやすさに直結します。家事を行う際でも、家事動線が短いことで家事効率を高め、家事の時短を実現させることにつながります。

平屋住宅はワンフロアであるため全ての部屋にアクセスしやすいのです。

  • コミュニケーションを大事にできること

二階建ての場合、子どもが成長し、思春期頃を迎えると、玄関から直接二階の自室へ行くようになったり、自室へこもりなかなかリビングに顔を出さないというケースも増えてきます。平屋住宅の場合、床面積を有効活用するため、廊下を無くした間取りにするケースが多く、リビングを中心にアクセスしやすい間取りが多いです。そのため、自然とリビングを通る間取りとなることで、必然的にリビングで家族が顔を合わせやすくなり、顔を合わせることで会話も生まれやすくなります。自然と家族がリビングに集まり、家族のコミュニケーションを大事にできるのです。

  • お庭との距離が近いこと     

平屋住宅はスムーズにお庭へ出ることができます。お部屋の中からお庭で遊ぶ子ども達の様子を把握しやすいですし、お庭でガーデニングや日曜大工など趣味の時間を満喫するにもピッタリです。災害時においても、窓を開けてサッと外へ出ることができるため安心です。

  • 構造的に強いこと

一般的に、建物は重心が低いほど地震に強いといわれています。平屋住宅は二階建てに比べて重心が低く、建物の重量も軽いため、耐震性が高いのです。日本は地震大国でもあります。年々、地震に備えた家造りを重視する人が増えています。それだけに耐震性が高い平屋住宅への関心が高まっているのも理解できます。建物の高さが無い分、構造的に安定しているという魅力は、大きな安心へとつながります。

平屋住宅にはどのようなデメリットがある?

  1. 土地の広さが求められる

平屋住宅を希望する人の多くは、ゆったりと、のんびり平屋住宅でスローライフを楽しみたいと考えます。広いお庭で趣味を楽しんだり、家族や友人とバーベキューをしたいと考える人も多いでしょう。これを実現するためはに、広い土地が必要となります。

二階建てと同じ床面積の建物を建てようとすると、単純に二階建ての二倍の敷地が必要となります。

土地の価格が高い地域では広い平屋住宅を建てようとすると、その分多くの費用がかかってしまうのです。

  • 価格の高さ

平屋住宅は、二階建てや三階建てと比べて材料が少なく、手間もかからないため、費用を安く抑えることができるのでは!?と考える人も少なくありません。しかし、平屋住宅は、一階面積が延床面積となるため、基礎部分の面積が二階建てよりも大きくなることが多いのです。その結果、建築費が割高になることが多く、また二階建てと比較すると、屋根が広い分、屋根の工事費も多くなるため費用がかさんでしまうのです。

二階建てと同じ面積の平屋住宅を建てるとなると、このように平屋住宅の方が費用が高くなり、二階建てを選択する傾向にあるといえます。

  • 防犯面の心配

災害時など、スムーズにお部屋からお庭へと出られるため安心できる一方で、防犯面で不安を感じてしまうこともあります。二階建ての場合、夏場の就寝時は窓を開けて寝ることもできますが、平屋住宅の場合、同様のことをすると不審者が侵入してくるリスクが高まり、不安となってしまいます。防犯カメラを設置したり、お庭や大きな開口部をできるだけ道路に面した部分に設けないように設計したり、センサーライトの設置や、音が鳴る砂利を取り入れたりとしっかり工夫することで安全性を確保できます。

  • 水害への不安

近年、異常気象が多く、洪水・川の氾濫などの水害が毎年各所で起きています。床下浸水や床上浸水の事例も増えています。このような場合、二階建てであれば二階に避難することが可能となりますが、平屋住宅の場合、家の中で安全な場所を確保することは難しいのです。天井高を活かしロフトを設けているケースではここに避難することは可能となりますが、ロフトを設けていない場合、避難場所へ移動する他ありません。室内全てが水浸しになってしまうという状況も避けられないかもしれません。

ハザードマップを確認しながら水害の危険度を踏まえながら家造りをすることも大事となってくるのです。

まとめ

二階建てと同じ延床面積の住まいを平屋で建てる場合、土地の広さが求められるだけでなく、費用においても高くなってしまいます。しかし、地域によって坪単価は異なりますし、家族構成によっては希望する広さも異なります。まずは、住まいにどのくらいの予算を充てられるのかを考え、予算に合わせて地域や、家と土地の広さを決めましょう。

ワンフロアで安全に、暮らしやすく、家族との距離感を縮められる平屋住宅だけに老若男女問わず過ごしやすさを実感できます。コミュニケーションを取りやすいことから子育て世代にとっては子どもに目が行き届きやすく、安心できますし、歳を重ねた時でもバリアフリーで安心して暮らせる住まいとなる平屋住宅だけに、高い人気を維持できているのも理解できるのではないでしょうか。

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