どんなキッチンがいいかな、憧れのアイランドキッチンをご紹介

WRITER 荒木 宗誠

2023/08/08

家事の中心の場となるキッチン。

多くのキッチンスタイルがある中、多くの主婦達が憧れを抱くのはアイランドキッチンといっても過言ではないでしょう。

アイランドキッチンとは、どのようなキッチンのことをいうのでしょうか?

アイランドキッチンとは、シンクや作業スペースが壁から離れた場所に島のように配置され、キッチンの周りを回遊できるようになっているキッチンのことをいいます。

アイランドキッチンの魅力は?

メリット① 開放感が高い

壁に囲われたレイアウトが多いキッチンですが、四方が壁に一切接していない完全独立タイプのキッチンであるアイランドキッチンは、

隔てるものが無いため、非常に開放感が高いのです。

メリット② コミュニケーションをとりやすい

アイランドキッチンは、リビングやダイニングで過ごす家族とコミュニケーションをとりやすいというメリットもあります。

壁など視界を遮るものが無いため、調理をしながらもリビングやダイニングで過ごす家族と顔を合わせてコミュニケーションをとることができますし、

テレビの配置によってはテレビを見ながら楽しく家事を行うこともできるのです。

メリット③ 複数人で料理がしやすい

アイランドキッチンは四方が壁に接していないため、人が集まってきやすく、複数人で作業をする場合でも、立ち位置を広く確保でき、作業効率を下げることもありません。前後左右にスペースがあるため、向き合って作業をしたり、会話や表情を大事にしながら料理や後片付けを楽しく行えるのです。

親子や夫婦で料理を楽しんだり、友人達を招いたホームパーティーなどでも、キッチンで一人孤独に作業をすることがないので、みんなで楽しく料理ができるため、料理の支度や後片付けを負担に感じさせません。

メリット④ 家事効率を高められる

四方が壁に接していないアイランドキッチンは、前後左右にスペースがあるため作業動線が良く、家事効率を高められます。配膳やお皿下げの際でもキッチンの周りを自由にクルクルと移動することができたり、キッチンとダイニングを最短距離で移動できることで家事効率を高められるのです。

メリット⑤ オシャレな印象を与えられる

家事の中心の場であるキッチンは、設備として認識していることはもちろんですが、家具やインテリアの一部として高いデザイン性のものが求められます。

このような思考がより強い傾向にある人は、アイランドキッチンを選択しがちです。

四方に空間があるため、目に触れる部分も多くなり、また大きく存在感があるアイランドキッチンだけに、LDK内のインテリアを左右する重要な一部であるといえるのです。

アイランドキッチンにももちろんデメリットもある

このように魅力にあふれたアイランドキッチンですが、デメリットにも目を向けておきましょう。

デメリット① 広いスペースが必要となる

アイランドキッチンは周囲で作業したり、移動したりするため、広いスペースが必要となります。また、アイランドキッチン自体がほかのキッチンよりもサイズが大きいものが多いため、広めのスペースを要してしまうのです。

アイランドキッチンを設けるために必要なスぺースは6畳ほどといわれています。LDKの広さを踏まえながら、アイランドキッチンを設置しても他の空間に圧迫感を与えないのか、インテリアに影響してこないのかを考えておきましょう。キッチンの周りをクルクルと回遊できるアイランドキッチンは動線のスムーズさが得られる一方で、スぺースも必要となることを見落とさないようにしておきます。

デメリット② キッチンが丸見え      

アイランドキッチンは「魅せるキッチン」でもあります。家具やインテリアの一部として存在するキッチンだけに、キッチンそのものが美しいことはもちろんですが、作業カウンターの上やシンク内、コンロ周りまで美しさが求められます。家族はもちろん、来客者が来た場合でも、当然同様にキッチンが目に入るため、常に美しいキッチンであることが求められます。

しかし、キッチンで調理中や、食後の後片付けの際には作業スペースやシンクに物があふれてしまいます。キッチンの手元部分が丸見えとなり、このように乱雑になっている状況が目に入ると、一気に生活感を与えてしまいます。このような状況で急な来客者を家にお通しすると、LDKの印象も台無しです。アイランドキッチンを採用する際には、整理整頓が好きで、美しさを保てる自身がある人が取り入れておいた方がいいでしょう。きれいな状態を維持できるかどうかがアイランドキッチンを採用するかどうかの決め手といってもいいのかもしれません。掃除が苦手という人にはデメリットといえるのです。

デメリット③ 油はねや水はね、ニオイや煙が広がりやすい

アイランドキッチンは周囲を遮るものが近くにないため、調理中の油はねや流水時の水はねでお部屋を汚してしまうことが多く、お掃除が大変と感じることもあります。

この点においても、こまめなお掃除が求められ、お掃除が苦手の人にはストレスに感じてしまうかもしれません。

また、油はねや水はねだけでなく、調理中のニオイや煙もリビング・ダイニングまで広がってしまいます。調理中の煙は部屋を汚してしまう要因の一つでもあるのです。

換気扇で対策することは可能ですが、換気扇で吸い取れなかった煙は天井を伝い部屋中に広がってしまいます。遮るものが無いアイランドキッチンは、どうしても部屋中に煙やニオイが広がりやすく、その結果、お部屋の床やソファ、家具、カーテンなどを汚してしまうのです。

しかし、これは対策をしっかりとすることで解決できます。

まずは、油はねや水はねを防ぐためにパネルを設置しておきます!

透明のパネルを設置することで、空間の圧迫感を損なうことなく油はねや水はねが床に飛び散るのを防ぐことができます。

次に、気になる煙やニオイをしっかりと吸い取ってくれる換気扇にします!

しっかりと煙やニオイを吸引してくれる高性能な換気システムを取り入れておくことで、リビングやダイニングへ流れてしまう煙やニオイの量を最小限に抑えることが可能となります。

最後に、防臭・抗菌効果、防カビ・撥水効果のある壁紙にします!

防臭・抗菌・防カビ・撥水効果が期待できる壁紙を「機能性壁紙」といいます。近年では、ニオイが気になる場所の壁一面にこの機能性壁紙を取り入れるケースも増えています。消臭加工された壁紙を取り入れることで、防臭効果が期待できますし、撥水機能のある壁紙を取り入れておくことで、壁のふき掃除が手軽に行えます。

デメリット④ 収納が少なくなる

圧迫感の無いスッキリとした印象のアイランドキッチンだけに、吊戸棚を設けないケースが多く、その分、収納スペースが少なくなってしまいます。

キッチン背面に収納力の高いキッチンキャビネットを設けることで収納力をアップさせることはできるのですが、アイランドキッチンのそもそもの魅力となる「開放感」や「スタイリッシュさ」を大事にするとなると、収納力の確保よりもインテリア性の高さや見た目の美しさを重視する傾向が強く、収納力が落ちてしまうのです。

キッチンで必要な物をまずは把握しておき、どれくらいの収納スペースが必要になるかを考えます。そして、背面スペースを上手に活用し、収納スペースを確保したり、見た目を損なわないように、ウォークイン型のパントリーを設けておき、収納スペースが少なくならないようにしておくといいでしょう。

まとめ

アイランドキッチンに憧れを抱く人は多いです。しかし、アイランドキッチンのメリットとデメリットをまずはきちんと踏まえた上で取り入れることが大事です。

メリットだけに目を向けてしまうと、実際に生活を始めたときに「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔してしまいます。また、デメリットを把握し、その対策をしっかりと取り入れておくことでデメリットを払拭し、メリットへとつなげられるようにもなります。

毎日作業するキッチンだけに、自分に合った満足のいくキッチンを選び、家事を負担と感じてしまうのではなく、楽しみながら行える環境を整えておくことが大切なのです。

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